【2026年8月4日】日本株は「米国株高」と「円高」の綱引き
トヨタ・三菱重工の決算が本日の方向を左右
2026年8月4日(火)午前6時30分時点
きょうのポイント
米国市場では主要3指数がそろって上昇し、S&P500は1.48%高、NASDAQ総合は2.13%高となりました。AI・半導体株を中心に投資家心理は改善しています。
一方、外国為替市場ではドル円が1ドル=156円台後半まで円高方向に振れており、自動車、電機、機械など輸出企業には逆風です。本日の日本株は、米国株高を好感する買いと、円高を警戒する売りが交錯する「中立・レンジ相場」を想定します。
午後にはトヨタ自動車と三菱重工業の決算発表が予定されており、内容次第では日経平均の方向感が大きく変わる可能性があります。
1.前日の日本株は下落
指数 終値 前日比 騰落率
日経平均株価 63,754.90円 -607.12円 -0.94%
TOPIX 3,960.03ポイント -43.27ポイント -1.08%
前日の日本市場では、日経平均とTOPIXがともに下落しました。最大の要因は、日米による協調的な円買い介入を受けて、円相場が急速に上昇したことです。
円高が進むと、海外で稼いだ利益を円に換算した際の金額が減少するため、輸出比率の高い企業には業績悪化への警戒が生じます。このため、自動車、電機、機械などが売られました。
日経平均は一時62,703.47円まで下落しましたが、その後は押し目買いが入り、安値から1,000円以上戻して取引を終えています。
一方、原油価格の下落を受け、航空、外食、化学など燃料費や原材料費の負担が大きい業種には買いが入りました。日銀の金融正常化観測を背景に、銀行・保険株にも相対的な強さが見られます。
2.米国株は主要3指数が大幅高
指数 終値 前日比 騰落率
ダウ平均 53,178.41ドル +693.38ドル +1.32%
S&P500 7,600.50ポイント +110.78ポイント +1.48%
NASDAQ総合 25,913.90ポイント +540.04ポイント +2.13%
昨晩の米国市場では、主要3指数がそろって上昇しました。特に、AI・半導体・大型ハイテク株の比率が高いNASDAQ総合が2%を超えて上昇し、投資家のリスク選好が強まりました。
上昇要因の一つは企業決算です。S&P500採用企業の多くが市場予想を上回る利益を発表し、企業業績に対する安心感が広がっています。
また、WTI原油は1バレル=79.53ドルまで下落しました。原油安は企業の輸送費や原材料費を抑えるだけでなく、インフレ圧力の緩和にもつながります。米国債利回りの低下も、高PERの成長株やハイテク株の評価を支えました。
3.米国株高の日本市場への影響
米国株の上昇は、日本の半導体、AI、データセンター、精密機器関連には明確な追い風です。東京エレクトロン、アドバンテストなど指数寄与度の大きい銘柄に買いが入れば、日経平均を押し上げる可能性があります。
ただし、円高が進んでいるため、米国株高の効果がそのまま日本株全体に波及するとは限りません。輸出企業の多くは業績予想の前提為替レートを現在より円安に設定しており、1ドル=156円台が定着すれば、今後の業績見通しに下方修正リスクが生じます。
朝方は米国株高を好感して買いが先行しても、自動車や機械株への売りが指数の上値を抑える展開が想定されます。
4.本日の最大の焦点は企業決算
トヨタ自動車
決算発表は14時ごろの予定です。市場では2026年4~6月期の営業利益が約1兆1,100億円になると予想されています。
注目点は、円高の影響、中国市場での販売状況、資材・物流費、通期業績予想、想定為替レートです。決算数値が良好でも、会社側が今後の円高を警戒して慎重な見通しを示した場合、株価が売られる可能性があります。
三菱重工業
決算発表は13時30分ごろの予定です。防衛、航空・宇宙、ガスタービン、原子力関連の受注残と利益率が焦点です。
好決算や通期見通しの上方修正が示されれば、IHIや川崎重工業など防衛・重工関連株にも買いが波及する可能性があります。一方、期待が高い銘柄だけに、内容が市場予想どおりでも材料出尽くしの売りには注意が必要です。
5.本日の重要指標と金融政策
本日は、日本時間8時50分に日本の7月マネタリーベース、21時30分に米国の6月貿易収支、23時に米国の6月製造業受注とJOLTS求人件数が発表されます。
特にJOLTS求人件数は、米国の労働市場の強さを示す重要指標です。予想を上回ればFRBの利上げ観測が強まり、ドル高・円安方向に動く可能性があります。これは日本の輸出株にはプラスですが、米国の高PER株には逆風です。
反対に弱い結果なら、米金利低下を通じてAI・ハイテク株には追い風となる一方、円高がさらに進み、日本の輸出株には重荷となります。
日銀は政策金利を1.0%程度に維持していますが、物価上昇が続けば追加利上げを検討する姿勢です。
6.地政学リスク
米国とイランの協議再開期待から原油価格は下落しています。ただし、実際に緊張緩和が進むかは不透明です。協議が難航すれば原油価格が反発し、航空、運輸、外食など原油安メリット株が反落する可能性があります。
また、日米による為替介入についても追加対応への警戒が続いています。為替が短時間で大きく動けば、輸出株を中心に日本株全体のボラティリティが高まります。
7.本日の見通しと投資戦略
本日の日本株は、朝方に弱含んだ後、企業決算を材料に持ち直す展開を想定します。日経平均は63,000円台前半では押し目買いが入りやすい一方、64,000円台では戻り売りが出やすいでしょう。
注目業種は、AI・半導体、データセンター、防衛・重工、銀行・保険、航空、食品、小売です。一方、自動車、電機、機械、石油・資源、割高感の強いAI関連株には慎重な対応が必要です。
寄り付き直後に米国株高だけを理由として買いを急ぐのではなく、9時台のドル円と株価指数先物を確認してから、複数回に分けて投資する方法が有効です。午後は主要企業の決算で相場が急変する可能性があるため、ポジションを抑え、逆指値を活用することも重要です。
まとめ
本日の日本株は、米国株高という追い風と、円高という逆風の綱引きです。指数全体を追いかけるより、AI、防衛、金融、原油安・円高メリットなど、業績の裏付けがあるテーマを選別する相場と考えるのが適切でしょう。
今日も1日頑張りましょう!
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この記事は、個人的記録を目的としており、投資アドバイスを提供するものではありません。私は、金融の専門家ではなく、この記事の内容は個人的な意見や経験に基づいています。投資を行う際には自己の判断と責任において行動し、必要に応じて専門の投資アドバイザーに相談することを強くお勧めします。
本記事に掲載されている情報は、AIで情報収集して提供していますが、その正確性や完全性について保証するものではありません。