【8月5日・日本株見通し】米国株最高値が追い風
半導体・AI関連に買い先行か、円相場と178社の決算に注目
2026年8月5日(水)午前7時20分時点
本日の日本株は、米国株高を受けて上昇して始まる可能性が高いでしょう。ただし、賃金統計、日銀議事要旨、為替相場、国内企業の決算発表を控え、寄り付き後は銘柄ごとの明暗が分かれそうです。
本日の相場判断
強気寄りのレンジ相場
米国市場ではダウ平均とS&P500が最高値を更新し、Nasdaq Compositeも2.59%上昇しました。特に米国の半導体株が大幅高となったため、東京市場でも半導体、AI、電力設備、データセンター関連株が相場をけん引するとみられます。
一方、日米協調介入後の円相場や日銀の金融政策、国内企業178社の決算発表が上値を抑える可能性があります。指数全体を買うより、材料の強い銘柄を選別する相場になりそうです。
1.昨日の日本株式市場
8月4日の東京株式市場では、好決算銘柄への買いが指数を支えました。
指数 終値 前日比
日経平均株価 63,957.53円 +202.63円、+0.32%
TOPIX 3,961.78 +1.75、+0.04%
東証グロース市場250 703.82 +2.35%
日経平均は上昇しましたが、TOPIXはほぼ横ばいでした。東証33業種では上昇が10業種、下落が23業種となっており、市場全体が一様に買われたわけではありません。
三菱重工業やヤマハ発動機など、決算が評価された銘柄は上昇しました。一方、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、ソニーグループなど指数寄与度の高い銘柄は軟調でした。
トヨタ自動車は通期業績予想を上方修正したものの、純利益見通しが市場期待に届かず下落しました。好決算であっても、会社計画が投資家の期待を下回れば売られる、典型的な決算相場となっています。
2.昨晩の米国株式市場
米国市場は主要3指数がそろって大幅上昇しました。
指数 終値 騰落率
ダウ平均 54,085.88ドル +1.71%
S&P500 7,736.52 +1.79%
Nasdaq Composite 26,584.99 +2.59%
ダウ平均とS&P500は終値ベースで最高値を更新しました。フィラデルフィア半導体指数も6.6%上昇し、AI・半導体関連株への投資意欲が再び強まっています。
上昇の背景は、主に次の3点です。
① AI関連企業の好決算
パランティアは業績見通しの引き上げを受けて急騰しました。AMDもAI向け半導体需要を背景に、市場予想を上回る決算を発表しています。
AI投資の恩恵は半導体だけでなく、発電設備、送配電、空調、電線、建設機械など、データセンターを支えるインフラ分野へ広がっています。
② 原油価格の大幅下落
米国とイランの協議進展期待から、北海ブレント原油は1バレル=79.36ドル、WTI原油は75.77ドルまで下落しました。
③ 米国の利上げ観測が後退
原油安と米国債利回りの低下を受け、FRBによる追加利上げへの警戒がやや後退しました。金利低下は、将来の成長期待が高いハイテク株やAI関連株にとってプラス材料になります。
3.本日の注目業種
半導体・AI関連
米国の半導体株高を受け、アドバンテスト、東京エレクトロン、ディスコ、SCREENホールディングスなどに買いが先行する可能性があります。
AIインフラ・電力設備
AIデータセンターの増設に伴い、発電、送配電、電線、空調設備への需要が拡大しています。三菱重工業、日立製作所、富士電機、明電舎などが意識されそうです。
原油安メリット
航空、陸運、化学、電力・ガス、タイヤ、外食、小売などにはコスト低下期待があります。一方、石油開発や資源関連株には原油安が逆風となる可能性があります。
4.本日の重要イベント
8時30分 毎月勤労統計
賃金の伸びが市場予想を上回れば、日銀の追加利上げ観測が強まり、円高が進む可能性があります。
円高の場合は銀行、保険、食品、小売などが相対的に有利となり、自動車、機械、電機など輸出株には逆風です。
8時50分 日銀会合議事要旨
市場は、日銀委員が賃金、サービス価格、円安、物価上昇をどの程度警戒しているかを確認します。
利上げに前向きな内容なら円高、慎重な内容なら円安に動きやすく、午前中の株価を左右する重要材料になります。
夜間 米国経済指標
21時15分にはADP雇用統計、23時にはISM非製造業景況指数が発表されます。
雇用やサービス業の数字が強過ぎる場合、米国の利上げ観測が再燃し、米国のハイテク株には逆風となる可能性があります。
5.本日の主要決算
国内では約178社が決算発表を予定しています。
取引時間中には、IHI、ホンダ、スズキ、SUBARU、日本郵船、JFEホールディングス、神戸製鋼所などが予定されています。
引け後には、ローム、太陽誘電、アステラス製薬、花王、資生堂、メルカリ、JR西日本、オムロン、ユニ・チャームなどが発表予定です。
注目点は、単純な増収増益だけではありません。
通期業績予想
利益率
為替前提
受注残高
株主還元
中国・米国市場の見通し
決算発表直後は値動きが大きくなりやすいため、結果を確認せずに先回りする取引には注意が必要です。
6.本日の投資戦略
本日は米国株高を受け、日経平均も上昇して始まる可能性が高いでしょう。ただし、寄り付き後は円相場と決算内容によって、業種や個別銘柄の値動きが大きく分かれると考えられます。
半導体・AI関連が急騰して始まる場合は、寄り付き直後に追い掛けず、押し目を待つ対応が無難です。
円高が進む場合は銀行、保険、食品、小売などの内需株、円安に戻る場合は自動車、機械、電機などの輸出株が選好されやすくなります。
まとめ
本日のキーワードは、「米国株高を追い風に、円相場と決算で選別」です。
有力テーマは、半導体・AI、データセンター・電力設備、原油安メリット、好決算・上方修正銘柄です。
指数全体を一括して買うより、材料の強い銘柄を選び、寄り付き後の値動きを確認する戦略が適しています。
相場全体は晴れ模様でも、決算銘柄では突然の豪雨があり得ます。決算期は、傘より逆指値を忘れないようにしたいところです。
今日も1日頑張りましょう!
免責事項
この記事は、個人的記録を目的としており、投資アドバイスを提供するものではありません。私は、金融の専門家ではなく、この記事の内容は個人的な意見や経験に基づいています。投資を行う際には自己の判断と責任において行動し、必要に応じて専門の投資アドバイザーに相談することを強くお勧めします。
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