【7月22日株式市場】日本株は上昇継続か
半導体株高と歴史的な円安が追い風、原油高には要警戒
2026年7月22日(水)午前6時48分時点
前日の東京市場では、日経平均株価が2,000円を超える大幅反発を記録しました。さらに昨晩の米国市場でも、半導体株を中心に主要3指数がそろって上昇しています。
時間外の日経225先物も67,000円台まで上昇しており、本日の日本市場は買い先行で始まる可能性が高そうです。
ただし、円相場は約40年ぶりとなる1ドル=163円台まで下落。中東情勢の緊迫化によって原油価格も上昇しており、「株高・円安」という追い風の裏側では、インフレと金利上昇への警戒が強まっています。
📌 まずは本日の3ポイント
① 米国の半導体株が大幅反発
日本の半導体製造装置・電子部品株にも追い風
② 1ドル=163円台の円安
輸出企業にはプラスだが、為替介入リスクが上昇
③ 原油価格が1バレル=90ドル台
資源株には追い風、運輸・食品などにはコスト増
1.昨日の日本株は急反発
7月21日の東京株式市場では、日経平均株価が66,232.19円で取引を終了。前営業日比では2,091.07円高、3.26%上昇しました。
TOPIXも4,014.95ポイントとなり、前営業日比2.44%上昇しています。日経平均の構成銘柄では、225銘柄中187銘柄が値上がりしました。
指数 終値 騰落率
日経平均株価 66,232.19円 +3.26%
TOPIX 4,014.95ポイント +2.44%
背景には、前週の急落に対する自律反発があります。自律反発とは、株価が短期間に大きく下がった後、割安感や買い戻しによって一時的に上昇する動きです。
前週の日経平均は週間で6.4%下落していたため、値ごろ感に注目した投資家の買いが入りました。
特に上昇が目立ったのは半導体関連です。
キオクシアホールディングス:17.18%高
イビデン:11.03%高
ソシオネクスト:9.11%高
一方、専門家からは「本格的な上昇トレンドへの転換ではなく、現段階では技術的な反発」との慎重な見方も出ています。
2.米国市場も半導体株主導で上昇
昨晩の米国株式市場では、主要3指数がそろって上昇しました。
指数 終値 騰落率
NYダウ 52,224.64ドル +0.74%
S&P500 7,509.20ポイント +0.89%
Nasdaq総合 25,837.21ポイント +1.29%
上昇を主導したのは半導体株です。
フィラデルフィア半導体株指数、いわゆるSOX指数は5.2%上昇。サンディスクが14.3%高、ウエスタンデジタルが12.5%高、マイクロン・テクノロジーが12.2%高となりました。
最近の半導体株は、AI投資の持続性や割高な株価への懸念から大きく調整していました。しかし、AlphabetやIntelなどの決算を前に、業績上振れを期待した買い戻しが広がっています。
ただし、決算への期待が高すぎる場合、良い決算が発表されても「期待ほどではない」と判断され、株価が下落することがあります。高値を一気に追いかけるより、押し目を待つ姿勢が無難です。
3.円安は輸出株の追い風、介入には注意
外国為替市場では、円相場が1ドル=163.14円まで下落しました。163円台を付けるのは1986年12月以来で、約40年ぶりの円安水準です。
一方で、急激な円安が続けば、政府・日銀による為替介入への警戒が高まります。
4.原油高と中東情勢が最大のリスク
中東では米国とイランの対立が続き、イエメンのフーシ派も紅海での商船航行を威嚇しています。サウジアラビア産原油を運ぶタンカーが航路を変更するなど、原油輸送への懸念が強まりました。
WTI原油は1バレル=84.97ドル、ブレント原油は90.90ドルまで上昇しています。
原油価格の上昇が長期化すると、企業のコスト増だけでなく、物価上昇と金利上昇を通じて株式市場全体の重荷になります。
5.本日は午前8時50分の貿易統計に注目
本日は午前8時50分に、日本の6月貿易統計が発表されます。
市場予想は、通関ベースの貿易収支が1,210億円の赤字。季節調整済みでは5,387億円程度の赤字が見込まれています。
赤字が予想以上に拡大すれば、円売りが進む可能性があります。一方、輸出が堅調で赤字幅が縮小すれば、日本企業の外需の強さが評価されるでしょう。
また、本日はオービック、オービックビジネスコンサルタント、ブロンコビリー、オービーシステムが決算発表を予定しています。
6.本日の日本株見通し
📈 基本シナリオ
「上昇して始まり、67,000円付近で売り買いが交錯」
日経225先物の参考値は67,190円まで上昇しています。米国の半導体株高と円安を考慮すると、日経平均は前日の終値を上回って始まる可能性が高いでしょう。
もっとも、日経平均は前日だけで2,000円以上上昇しています。寄り付き直後に買いが集中した場合、その後は短期投資家による利益確定売りが出やすくなります。
日本の10年国債利回りは7月21日時点で2.73%。財政支出の拡大や日銀の金融政策を巡る不透明感から、金利上昇への警戒も続いています。
7.投資戦略のヒント
本日は、寄り付き直後の高値を無理に追うよりも、前場の値動きを確認したうえで判断する局面です。
半導体株が上昇して始まっても、前日の高値を維持できなければ短期的な反発が一巡した可能性があります。反対に、利益確定売りをこなしながら高値を更新する場合は、上昇トレンド継続のシグナルとなります。
注目すべき順番は次のとおりです。
① 日経平均が67,000円台を維持できるか
② 半導体株の出来高を伴った上昇が続くか
③ ドル円が163円を超えて上昇するか
④ 原油価格が90ドル台で定着するか
⑤ 午前8時50分の貿易統計に市場がどう反応するか
✅ 本日の総合判断
「強気寄りの中立」
米国半導体株の大幅高、円安、先物上昇を考えれば、日本株のスタートは強いと予想されます。
ただし、現在の上昇は前週の急落に対する買い戻しという側面も強く、まだ安心して全面強気に転じられる段階ではありません。
上昇相場に乗り遅れないことより、値動きが荒い局面で高値をつかまないことが重要です。
本日の日本市場は、強い追い風を受けながらも、円安・原油高・金利上昇という三つのリスクを抱えた一日になりそうです。
今日も1日頑張りましょう!
免責事項
この記事は、個人的記録を目的としており、投資アドバイスを提供するものではありません。私は、金融の専門家ではなく、この記事の内容は個人的な意見や経験に基づいています。投資を行う際には自己の判断と責任において行動し、必要に応じて専門の投資アドバイザーに相談することを強くお勧めします。
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