2026年8月21日(金)朝|株式市場レポート
米株急落・金利再上昇・原油94ドル接近――日本株は再び守り優先
3分で分かる朝の結論
本日の日本株は弱気寄りが基本シナリオ。
20日の日経平均は890.37円高の66,216.79円へ反発しましたが、米国市場はダウ1.32%安、S&P500 0.87%安、NASDAQ 1.00%安。
nikkei225jp.comの225先物ページでは65,480円の8月20日終値が表示され、現物終値を大きく下回っています。
最大の逆風は再び「原油高→インフレ懸念→米長期金利上昇」。WTIは87.83ドル、Brentは93.78ドルへ上昇し、米10年債利回りは約4.70%へ戻りました。
日本時間8:30の7月全国CPIが最重要。コアCPIは前年比+1.8%予想、前月+1.6%。上振れなら9月の日銀利上げ観測が強まり、銀行には追い風、グロース・不動産には逆風です。
半導体だけでなく、米Walmart急落が示す米消費への警戒にも注意。日本では小売・輸出株まで物色の選別が広がる可能性があります。
主要市場データ
市場・資産 最新値 変化 対象日時
日経平均 66,216.79円 +890.37円 / +1.36% 8/20終値
TOPIX 4,059.73 +47.42 / +1.18% 8/20終値
日経225先物 65,480円 現物比 -736.79円 nikkei225jp掲載8/20終値
NYダウ 52,759.21 -703.84 / -1.32% 8/20米国終値
S&P500 7,641.16 -66.82 / -0.87% 8/20米国終値
NASDAQ総合 26,067.17 -263.92 / -1.00% 8/20米国終値
ドル円 158.6円前後 8/20はドル反発 8/20終盤確認値
米10年債 約4.70% 上昇 8/20米国終盤
WTI 87.83ドル +2.00ドル 8/20清算値
Brent 93.78ドル +2.16ドル 8/20清算値
NY金先物 4,571.40ドル +0.6% 8/20清算値
VIX 15.82 +0.93 / +6.25% 8/20 16:25 ET
前営業日の日本株
20日は、前日の急落からの自律反発と米長期金利低下を好感し、日経平均が3営業日ぶりに反発。TOPIXも1.18%高となり、プライム市場では値上がり銘柄が8割を超える幅広い買い戻しとなりました。日経平均66,216.79円は
nikkei225jp.comにも掲載されています。
ただし、これは19日の3.16%急落を取り戻すほどの反発ではありません。半導体は選別色が残り、「調整終了」ではなく「一旦の買い戻し」と見る方が安全です。
直近の米国市場と日本株への影響
20日の米国株は一転して大幅安。米財務省による長期債買い戻し拡大で一時落ち着いた債券市場が再び売られ、10年債利回りが約4.70%へ上昇しました。そこへ原油高が重なり、インフレ長期化への警戒が復活しました。
さらにWalmartが9.2%安。売上の伸び鈍化や慎重な見通しが、米消費の耐久力への疑念につながりました。
日本株への波及は、
原油高 → インフレ懸念 → 米金利上昇 → 高PER株売り → 半導体・AI中心に日経平均下押し
という経路が中心です。
今日の重要ニュース
① 原油が約1カ月ぶり高値
Trump政権がIran支援国への報復措置を警告し、WTI87.83ドル、Brent93.78ドルへ。エネルギー・商社にはプラスですが、航空、陸運、化学、電力多消費産業にはコスト増です。
② 米国債市場の不安が再燃
米財務省の買い戻し策による金利低下は1日で反転。財政赤字・インフレという根本問題への懸念が残っています。
③ 日本の輸出は強いが、エネルギー輸入も急増
7月輸出は前年比+23.2%、輸入は+27.8%。半導体関連輸出が好調な一方、原油輸入額は大幅増で、貿易赤字は6,345億円でした。日本企業にとって原油高の二面性が鮮明です。
今日の経済指標
nikkei225jp.comでは、本日8:30に7月全国CPI、22:45に米8月製造業・サービス・総合PMIが予定されています。
CPIはコア前年比+1.8%予想、前月+1.6%。上振れなら日銀利上げ観測、円高、国内金利上昇へ反応する可能性があります。
セクター別の注目点
○ エネルギー・商社:原油高が追い風。ただし地政学ニュースで値動きは大きい。
△ 銀行・保険:国内金利上昇なら有利。ただし株式全体のリスクオフには注意。
△ 自動車:158円台の為替は一定の支援。ただし米消費悪化と原油高が逆風。
× 半導体・AI:金利再上昇が最も効きやすい。押し目買いは米金利の落ち着きを確認してから。
× 航空・陸運:燃料高の長期化に注意。
今日の日本株:3シナリオ
弱気・基本:米株安と先物安を受け反落。半導体中心に売り先行。
中立:CPIが予想近辺、65,000円台で押し目買いが入りTOPIX中心に下げ渋る。
強気:CPI下振れ+米金利低下を先取りし、先物が急速に戻すケース。
今日見るべき3つ
① 8:30の全国CPIが1.8%予想を上回るか
② 日経225先物が65,000円台を維持できるか
③ Brent94ドル・米10年4.7%近辺がさらに上昇するか
まとめ
今日は昨日の反発を追いかける局面ではなく、「原油と金利に耐えられる銘柄」へ選別する日と考えます。
特に日経平均は値がさ半導体の影響が大きいため、指数が弱くてもTOPIXやエネルギー・商社・金融の一部が相対的に底堅い可能性があります。逆に、CPI上振れと原油高が重なる場合は、日米双方で金融引き締め懸念が強まるため、グロース株の押し目買いを急ぐ必要はありません。
今日も1日頑張りましょう!
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