日本株、急騰の反動に警戒
米国株はまちまち、半導体・AI株の利益確定売りに注目
2026年8月6日(木)午前7時13分時点
📌 本日の結論
本日の日本株は、中立~やや弱気の展開を想定します。
昨日の日経平均は前日比2,342円高と急騰しましたが、昨晩の米国市場ではNASDAQ総合指数が下落し、半導体・AI関連株に利益確定売りが広がりました。このため、東京市場でもアドバンテストや東京エレクトロンなど、前日に大きく上昇した値がさ株には売りが出やすいとみられます。
一方、米ダウ平均は最高値を更新しており、世界的な全面リスク回避に転じたわけではありません。半導体株から銀行、保険、医薬品、食品などへの循環物色が進む可能性があります。
1.昨日の日本株式市場
指数 終値 前日比 騰落率
日経平均株価 66,300.44円 +2,342.91円 +3.66%
TOPIX 4,046.17 +84.39 +2.13%
昨日の日経平均は大幅に上昇し、66,000円台を回復しました。米国市場で半導体株が買われた流れを引き継ぎ、アドバンテスト、東京エレクトロン、イビデンなどに買いが集中しました。
日経平均の上昇率がTOPIXを大きく上回っているため、幅広い銘柄が均等に上昇したというより、半導体・AI関連の値がさ株が指数を押し上げた相場といえます。
主なニュース
① 半導体株が相場をけん引
米国半導体株高を背景に、日本の半導体製造装置・電子部品株が上昇しました。ただし、短期間での上昇が急だったため、本日は反動安に注意が必要です。
② 実質賃金が6カ月連続で増加
6月の実質賃金は前年同月比1.6%増、現金給与総額は3.4%増の月額531,677円となりました。個人消費には追い風ですが、賃金上昇は日銀の追加利上げを後押しする可能性もあります。
③ 日銀内で追加利上げ論
日銀の議事要旨では、物価上振れへの警戒や追加利上げの必要性を指摘する意見が確認されました。銀行・保険株にはプラスとなる一方、不動産、J-REIT、高PERの成長株には逆風となります。
2.昨晩の米国株式市場
指数 終値 前日比 騰落率
ダウ平均 54,349.06ドル +263.18ドル +0.49%
S&P500 7,723.52 -13.00 -0.17%
NASDAQ総合 26,363.44 -221.55 -0.83%
ダウ平均は医薬品株などの上昇を受け、最高値を更新しました。一方、NASDAQはAMDなどのハイテク・半導体株が売られ、5営業日ぶりに下落しました。
米国市場では、好決算を発表しても市場の高い期待を上回れず、株価が下落する事例が増えています。AI・半導体関連株は業績の良し悪しだけでなく、市場予想をどこまで上回れるかが重要になっています。
日本株への影響
マイナス材料
米NASDAQの下落
半導体株の短期的な過熱感
FRBの利上げ観測
前日の日本株急騰による利益確定売り
プラス材料
米ダウ平均の最高値更新
医薬品などディフェンシブ株の上昇
原油価格の安定
日本の賃金上昇による消費回復期待
朝方は半導体株が日経平均を押し下げる一方、銀行、保険、医薬品、食品、通信などが相場を下支えする可能性があります。
3.本日の重要イベント
国内
8時50分 対外・対内証券投資
海外投資家による日本株買いが継続しているかを確認する重要な統計です。海外勢の買い越しが続いていれば、高値圏の日本株を支える材料になります。
13時00分 東京都心オフィス空室率
不動産株、建設株、J-REITの参考材料です。ただし、空室率が改善しても、日銀の利上げ観測が強まれば不動産株の上値は抑えられる可能性があります。
主要企業決算
本日はソフトバンクグループ、レーザーテックなどの決算が注目されます。
ソフトバンクグループは日経平均への影響が大きく、AI関連投資、Arm、OpenAI関連の評価損益が焦点です。レーザーテックは、半導体製造装置需要の先行きを判断するうえで重要になります。
海外
21時30分 米新規失業保険申請件数
市場予想は20万2,000~20万5,000件程度です。
予想を下回れば米労働市場の強さが確認され、米金利上昇を通じてハイテク株の重荷になる可能性があります。反対に大幅に増加すれば、利下げ期待が高まる一方、景気減速への警戒が強まります。
同時刻に発表される米労働生産性と単位労働コストも、インフレやFRBの政策判断を左右する材料となります。
4.金融政策と地政学リスク
FRBでは、一部の政策担当者から追加利上げを支持する発言が出ています。インフレが再加速し、米長期金利が上昇すれば、AI・半導体など高PER株には逆風です。
日銀についても、賃金と物価の上昇を背景に追加利上げ観測が続いています。銀行・保険株には追い風ですが、不動産、J-REIT、輸出株は円高や金利上昇に注意が必要です。
中東情勢は緊張緩和への期待がある一方、ホルムズ海峡や紅海周辺の不透明感が残っています。原油価格が安定すれば航空、陸運、化学、電力・ガスにプラスですが、緊張再燃による原油急騰には警戒が必要です。
5.本日の日本株見通し
🧭 方向性:中立~やや弱気
本日は、前日の急騰に対する利益確定売りから、日経平均の上値が重くなりそうです。ただし、米ダウ平均の最高値更新や原油価格の安定が下支えとなり、全面安よりも業種ごとに強弱が分かれる展開を想定します。
注目セクター
慎重に見たい業種
半導体・AI関連
データセンター関連
値がさグロース株
不動産・J-REIT
相対的に注目したい業種
銀行・保険
医薬品
食品・通信
航空・陸運
投資戦略
前日に急騰した銘柄を寄り付き直後に追いかけるより、最初の30~60分で利益確定売りが一巡するかを確認したい局面です。
本日の焦点は、日経平均が66,000円台を維持できるか、TOPIXが相対的な強さを保てるか、ソフトバンクグループとレーザーテックの決算が市場心理を改善できるかの3点です。
高値追いよりも、押し目を慎重に見極める姿勢が有効でしょう。
今日も1日頑張りましょう!
免責事項
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