2026年8月22日(土)朝|株式市場レポート
米株は反発。ただし「金利4.7%+原油94ドル」が月曜の日本株の上値を抑える
3分で分かる朝の結論
本日は土曜日で東京市場は休場です。次の焦点は8月24日(月)の寄り付き。21日の日経平均は66,016.36円と0.30%安でしたが、TOPIXは0.19%高で、指数以上に内需・バリュー株は底堅い地合いでした。
21日の米国株は反発。ダウ+0.98%、S&P500+0.43%、NASDAQ+0.44%。企業業績と景況感が支えとなりました。ReutersとAPで終値を照合しています。
ただし、米10年債利回りは約4.73%まで上昇。原油もBrent 94.39ドルまで上がっており、AI・半導体など高PER株には引き続き逆風です。
来週最大のイベントは8月26日のNVIDIA決算と、27日からのジャクソンホール会議。週前半は積極的に方向を決めにくい相場になりそうです。
主要市場データ
市場・資産 最新値 前日比 対象
日経平均 66,016.36円 -200.43円 / -0.30% 8/21終値
TOPIX 4,067.29 +7.56 / +0.19% 8/21終値
NYダウ 53,277.01 +517.80 / +0.98% 8/21終値
S&P500 7,674.37 +33.21 / +0.43% 8/21終値
NASDAQ総合 26,180.46 +113.29 / +0.44% 8/21終値
ドル円 158.79円前後 ― 8/21 Reuters確認時点
米10年債 約4.73% 約+3bp 8/21米国時間
WTI 87.06ドル +0.23 / +0.26% 8/21清算値
Brent 94.39ドル +0.61 / +0.65% 8/21清算値
金先物 4,680.60ドル 上昇 8/21清算値
VIX 15.43 低下 8/21終値
21日のCPIは総合1.9%、コア1.8%で市場予想通りでした。
前営業日の日本株
21日は日経平均が反落した一方、TOPIXは小幅高。日経平均構成銘柄では値上がり135、値下がり86と、むしろ上昇銘柄が多い一日でした。
指数を押し下げたのはファーストリテイリングなど値がさ株。原油高や長期金利上昇への警戒から利益確定が続いた一方、海運はホルムズ海峡の混乱による運賃上昇期待で強含みました。
米国市場と日本株への影響
米国株は金曜日に反発しました。Ross Storesの好決算や米景況感の改善を背景に、素材+2.2%、ヘルスケア+1.3%、金融+1.0%が上昇。一方、公益は2.3%安でした。
ただし、米10年債利回りは4.73%へ上昇。株高と金利高が同居しているため、月曜の日本株は「全面高」というより、金融・素材・商社などへの選別物色が中心になりやすいでしょう。
今日の重要ニュース
① 米長期金利の高止まり
米財務省の国債買い戻し拡大でも金利上昇は止まらず、10年債4.73%、30年債5.27%近辺。財政赤字とインフレへの懸念が根強く、半導体・AIのバリュエーションには逆風です。
② Brent原油94.39ドル
米国による対イラン制裁強化観測で、原油は6営業日連続上昇。日本ではエネルギー・商社に追い風ですが、航空、陸運、化学、消費関連にはコスト圧力です。
③ 日本のインフレが再加速
7月コアCPIは前年比1.8%で6月の1.6%から加速。市場予想通りですが、エネルギー高が続けば日銀の追加利上げ観測は残ります。
④ NVIDIA決算が来週の最大イベント
8月26日のNVIDIA決算はAI投資サイクル全体の試金石。SOX指数は今週約5%下落しており、日本の半導体関連にも波及力があります。
為替・金利・商品
ドル円はReuters確認時点で158.79円前後。ドルは週間では約1%下落しましたが、円も弱く、160円が引き続き政策当局の警戒水準として意識されています。
金は4,680.60ドルまで上昇。ドル安・財政不安・地政学リスクが重なり、安全資産需要が強まっています。
次の重要イベント
8月22日(土)・23日(日)は主要市場が休場。24日(月)は21:30に米7月シカゴ連銀全米活動指数。その後、26日に米GDP改定値・PCE関連統計、27日朝にNVIDIA決算、27~29日にジャクソンホール会議が控えます。
セクター別の注目点
有望:銀行・保険
日米金利上昇が追い風。ただし債券急落が金融システム不安に転じる場合は逆風。
有望:商社・エネルギー・海運
原油・資源高、物流混乱が支援。ただし地政学ニュースで急反転しやすい点に注意。
慎重:半導体・AI
米株は金曜反発しましたが、金利4.7%台とNVIDIA決算待ち。月曜に上昇しても追いかけ買いは慎重に。
中立:自動車
159円近辺の円安はプラス。ただし原油高による世界消費への影響はマイナスです。
月曜の日本株:3シナリオ
中立・基本:米株反発を好感して買い先行。ただし金利・原油高で上値は限定され、TOPIX優位。
強気:米金利が週明け低下し、半導体が反発。AI関連への買い戻しが指数を押し上げる。
弱気:Brentが95ドルを突破、米金利がさらに上昇。半導体・グロース中心に再び売り。
月曜までに見るべき3つ
米10年債4.7%台がさらに上昇するか
Brent95ドル突破の有無
NVIDIA決算を前にSOX・半導体株へ買い戻しが入るか
まとめ
週明けは米株高だけを見れば反発しやすい環境ですが、金利と原油という二つの逆風が消えていません。指数を一括して買うより、金融・商社・資源など「高金利・高原油に耐えられる業種」を優先し、半導体はNVIDIA決算前のポジション調整を見極めたい局面です。
今日も1日頑張りましょう!
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