半導体株が急落、本日の日本株に逆風
米金利上昇と中東情勢にも警戒
2026年7月17日(金)日米株式市場レポート
前日の東京株式市場は、AI・半導体関連株を中心に大幅下落しました。昨晩の米国市場でも半導体株売りが続いており、本日の日本市場は売り先行で始まる可能性が高い状況です。
ただし、米国株全体が一斉に崩れているわけではありません。ヘルスケアなど一部業種は上昇しており、日本市場でも半導体株から金融、内需、ディフェンシブ株へ資金が移るかが焦点となります。
前日の主要指数
日本市場|7月16日終値
指数 終値 前日比
日経平均株価 66,835.54円 -1,915.97円(-2.79%)
TOPIX 4,028.79ポイント -59.33ポイント(-1.45%)
東証グロース市場250 719.47ポイント -2.34%
日経平均は一時、66,499.49円まで下落しました。東証プライム市場では値下がりが1,070銘柄、値上がりが446銘柄となり、市場全体でも売りが優勢でした。
米国市場|7月16日終値
指数 終値 前日比
NYダウ 52,552.97ドル -105.67ドル(-0.20%)
S&P500 7,533.77ポイント -38.63ポイント(-0.51%)
NASDAQ総合 25,881.95ポイント -387.28ポイント(-1.47%)
半導体指数 ― -4.30%
米国市場でも半導体株の下落が目立ちました。NASDAQ総合は1.47%安、フィラデルフィア半導体指数は4.30%安となり、日本の半導体製造装置株やメモリー関連株にも売りが波及しやすい状況です。
なぜ半導体株が売られたのか
好決算でも上昇しないTSMC
台湾積体電路製造(TSMC)の2026年4~6月期純利益は、前年同期比で77%増加しました。それでもTSMCの米国上場株は下落しました。
現在のAI・半導体株は、市場の期待が極めて高く、単に好決算を発表するだけでは評価されにくくなっています。
韓国株の急落が波及
韓国KOSPIは16日に6%を超えて下落し、半導体大手のSKハイニックスも急落しました。韓国当局によるレバレッジ型ETFへの規制強化観測から、半導体株の需給悪化が警戒されています。
韓国と日本には主要な半導体関連企業が多いため、韓国市場での急落が日本株にも連鎖しました。
米国金利の上昇
米国10年債利回りは4.559%、2年債利回りは**4.154%**へ上昇しました。
金利が上昇すると、企業が将来生み出す利益の現在価値が低く評価されやすくなります。このため、高PERの成長株やAI関連株には特に不利です。
一方、銀行や保険会社には、貸出金利や運用利回りの改善期待が生じます。
本日の日本市場への影響
7月17日早朝の日経225先物は、日経平均の現物終値を約900円下回る水準で推移しています。本日の東京市場は大幅安で始まり、日経平均は66,000円前後を意識する展開が予想されます。
注目する価格帯
65,700~66,000円:夜間先物安値を踏まえた最初の下値帯
65,180円前後:売りが加速した場合の次の重要水準
66,500円前後:反発した場合の最初の上値抵抗帯
日経平均は5日移動平均線と25日移動平均線を下回っており、短期的な株価トレンドは悪化しています。
ただし、75日移動平均線からはまだ距離があるため、長期的な上昇基調が完全に崩れたと判断するのは早いでしょう。
注目業種と警戒業種
警戒したい業種
米国半導体指数の急落を受け、半導体製造装置、メモリー、AIサーバー、データセンター関連には追加の売りが出る可能性があります。
株価が大幅に下落しても、寄り付き直後に飛びつくのではなく、売買高や前日安値付近での下げ止まりを確認することが重要です。
相対的に注目したい業種
銀行・保険株は、日米の金利上昇や日銀の追加利上げ観測が追い風になります。ただし、金利が急上昇すると保有債券の評価損が拡大するため、無条件に買われるわけではありません。
自動車・機械株は、1ドル=162円台の円安が業績の支援材料です。海外で稼いだ利益を円に換算した際の金額が増えるためです。一方、政府・日銀による為替介入には注意が必要です。
医薬品・食品・小売株は、景気や金利変動の影響を比較的受けにくく、不安定な相場で資金の避難先になりやすい業種です。
本日の重要イベント
本日は国内の主要経済指標が少なく、米国の住宅、生産、物価関連指標が中心材料となります。
日本時間21時30分には米住宅着工件数、建設許可件数、輸入物価指数、22時15分には米鉱工業生産、23時にはミシガン大学消費者態度指数が発表されます。
米景気が予想以上に強ければ、米金利とドルが上昇しやすくなります。円安は輸出株に追い風ですが、金利上昇は半導体や高PER株に逆風となるため、業種ごとに反応が分かれそうです。
金融政策では、米FRB内でインフレ抑制のための利上げを支持する意見が出ています。日本銀行も6月に政策金利を1.0%へ引き上げており、円安と物価上昇が続けば、秋以降の追加利上げ観測が強まる可能性があります。
中東情勢と原油価格
米国とイランの緊張も引き続き注意が必要です。紅海の海上交通に混乱が広がれば、原油価格や海上輸送費が上昇する恐れがあります。
原油高は石油開発、資源、総合商社には追い風となる一方、航空、陸運、化学、電力・ガスなどにはコスト増加要因となります。
地政学リスクは報道によって状況が急変しやすく、原油価格や為替が短時間で大きく動く点に注意が必要です。
本日の投資戦略
本日の基本判断は、弱気寄りのレンジ相場です。
朝方は半導体株を中心に売りが先行するとみられますが、前日までの下落で一定の調整が進んでいます。売り一巡後は、銀行、保険、自動車、医薬品、食品などへの資金移動が起きる可能性があります。
投資では、次の4点を意識したいところです。
寄り付き直後の急落銘柄にすぐ飛びつかない
半導体株を買う場合は一括ではなく分割する
期待よりも利益・キャッシュフローを重視する
高PER、借入負担の大きい企業は慎重に判断する
本日は全面的な押し目買いではなく、業績と相対的な強さを確認しながら、銘柄を絞って段階的に対応する局面と考えます。
今日も1日頑張りましょう!
免責事項
この記事は、個人的記録を目的としており、投資アドバイスを提供するものではありません。私は、金融の専門家ではなく、この記事の内容は個人的な意見や経験に基づいています。投資を行う際には自己の判断と責任において行動し、必要に応じて専門の投資アドバイザーに相談することを強くお勧めします。
本記事に掲載されている情報は、AIで情報収集して提供していますが、その正確性や完全性について保証するものではありません。市場や経済の状況は常に変化しており、新しい情報や研究結果によって本記事の内容が変わる可能性があります。