受託開発ソフトウェア業の倒産件数が年々増加しているようですね。
その多くは中小企業だそうです。
大手IT企業が公共系ITサービスやDX推進によって売上・利益を伸ばす一方で、中小企業は苦戦を強いられているのが現状のようです。
なぜこのような状況になっているのか。
その背景には、ローコード/ノーコードの普及と人件費の高騰があるようです。
ローコード/ノーコードは数年前から話題になっています。
プログラミングをほとんど必要とせずにアプリを作成できるツールのことですね。
これまでITエンジニアの力によって成り立っていたアプリ開発ですが、プログラミングスキルが不要となると、ユーザー企業としては自力で内製化を進めるのが自然な流れです。
この影響で、ユーザー企業がアウトソーシングを控えるようになり、これまで受託開発を担っていた中小企業の経営が苦しくなっているようですね。
また、人件費の高騰も中小企業を苦しめる大きな要因です。
現在、ITエンジニアの争奪戦が激化しています。
この状況では、資金力のある大手IT企業が圧倒的に優位に立ちます。
一方、資金力に乏しい中小企業は優秀なITエンジニアを確保するのが難しくなり、経営悪化から倒産に至るケースが増えているようですね。
これらの現象は、広い視点で見ると、資本主義社会における貧富の差とも通じるものを感じます。
この社会では、弱い立場の企業(中小企業)が淘汰されていくのは、ある意味で避けられないことかもしれません。
だからこそ、これからの中小企業は生き残るために、自社をブランド化し、多くのITエンジニアや顧客に支持される組織づくりが必要になってくるのかもしれませんね。
出典:ソフトウエア業の倒産が過去10年で最多、背景に内製化の進展と人件費高騰
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/10319/?n_cid=nbpnxt_twbn