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かびら
2024年08月19日
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文化シャッターと日本IBMのシステム開発失敗に関する裁判について、興味深い話題がありました。一審では日本IBMに対して約19億8300万円の支払いが命じられましたが、二審ではその額が約20億500万円に引き上げられました。 一連の騒動はどのようなものだったのでしょうか。 2015年1月、文化シャッターはシステム刷新のために日本IBMを選定しました。開発には、米セールスフォースのPaaS(Salesforce1 Platform)が使用される予定でした。日本IBMの提案では、標準部品を80%、カスタム開発を20%に抑える計画でした。 問題が発覚したのはUAT(ユーザー受け入れテスト)です。セールスフォースのコーディングやデータの制限に抵触する問題が相次ぎました。当初の計画ではカスタム開発が20%に抑えられる予定でしたが、2017年2月時点でカスタム開発が95%にまで膨れ上がっていたとのことです。 日本IBMは、カスタム開発が膨れ上がった原因を、文化シャッターによる過度な仕様変更と主張しました。しかし裁判所は、日本IBMがその影響を適切に指摘しなかったとして、同社に過失があると判断し敗訴しました。 二審では、日本IBMが追加の請求を行いましたが、それも退けられました。 この一件は、日本IBMのマネジメント力不足が原因とされました。私たちも同業者として、顧客が技術的な難易度を理解していない場合、難しいことは難しいと正しく伝える力や、交渉力、マネジメント力が求められると感じます。日本IBMの失敗を糧に、プロとしての自覚を持ってシステム開発に取り組んでいきたいものです。 出典:文化シヤッターのシステム裁判、二審判決で日本IBMの過失割合を異例の引き上げ https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/09645/?n_cid=nbpnxt_twbn
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