「米国経済を再び「CPIショック」が襲った。」
そんな出だしで記事が始まります。
■日経新聞電子版(有料記事) 米CPIショック再び 逆イールド加速、景気懸念深まる
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN13EUC0T10C22A7000000/
ご存じの通り、昨日発表された6月度米CPIは予想8.8%を上回る9.1%だったことを受けての一文です。
では、記事を見ていきましょう。
●米国経済を再び「CPIショック」が襲った。13日発表の6月の米消費者物価指数(CPI)が予想を超える伸びをみせ、金融市場では米連邦準備理事会(FRB)の利上げ加速を織り込む動きが強まった。
●景気後退の予兆とされる長短金利の逆転現象「逆イールド」もさらに進み、市場は景気の底割れを回避しつつ物価を抑え込むFRBの軟着陸路線への疑念を深めている。
先月ピークを打たなかったということは、あと数か月はピークを打ちにくいということになります(前年同月ではインフレ率の上昇がひと段落しているので)。
CPIの中身を見ていくと、今回はガソリン価格の高騰が大きく影響しており、ウクライナ侵攻によるエネルギー高騰を含み始めたと思われます。
原油価格は下げ始めていますが、ガソリンはまだですね。
そうなるとインフレのピークはまだ先になるかも知れません。
●逼迫していた需給の緩和で価格の落ち着きが見込まれた新車や中古車の伸びが続いたほか、中長期の物価動向への影響が大きい家賃も上げ幅を広げた。
住宅価格が下落しているという報道があり、それを投稿もしたのですが、家賃などは下がり始めるのに時間がかかるので、インフレ率の中長期的な上昇圧力となります。
賃金なども似たような性質があります。
●インフレ沈静化への期待がたびたび裏切られるなか、さらに長引くという人々の物価観が浸透することで、現実の高インフレが定着するおそれも増している。FRBが最も避けたいシナリオだ。
インフレやデフレは消費者の購買行動に強く影響されます。
見向きもされない商品は在庫がダブつき、価値が下がって値段も下がりますが、誰もが欲しがるものは供給が追い付かず、価値が上がって値段が上がります。
”今買わなければ高くなってしまう”という意識が定着してしまうと、インフレは治まり難くなります。FRBはそうなることを絶対に避けたいわけです。
●米金利先物市場では、7月下旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)で決める利上げ幅が1%と6月の0.75%から拡大するとの予想が一時8割近くに達した。
●米国野村証券の雨宮愛知氏は「FRBはデータ重視の姿勢を強めており、6月CPIはより大規模な利上げの必要性を示唆するものだった」として7月の1%利上げを予想する。
CPI発表後、CMEの政策金利予想を見てみました。すると、以下の予想が最も多くの支持を集めています。
利上げ 政策金利
7月 1.00% 2.50%
9月 0.75% 3.25%
11月 0.25% 3.50%
12月 0.25% 3.75%
これについてコメントする前に、次の内容を先にお伝えしておきます。
●13日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が前日比200ドル超の下落で取引を終えた。
●景気後退が生じれば、年初から下げ基調の米株相場はさらに2割程度安くなるとの見方もあるなか、比較的底堅い値動きになった。
●まだ投資家の見定める利上げペースや景気シナリオが固まったわけではない。それだけに市場の不安定な動きもまだまだ収まりそうにない。
昨夜のダウは208ポイントの下落でしたが、7月の利上げが1.00%との予想を織り込み始めたにしては足りなさ過ぎます。記事にも書かれている通り「比較的底堅い値動きになった」と言えます。
更に言えば、本日の日経はプラスで終えました。
これをどう読むかは難しいのですが・・・
ひとつは中央銀行が早々に金融引き締めを止めるとの判断。
もうひとつは株式市場の完全なミス。
何れにしても、このまま上げ相場になる事はないでしょう。
下げ相場での上がり局面が、小さいか大きいかの差でしかありません。
下げ、上げの両方で稼ごうとしているなら、少し気を付けた方がいいかもしれないですね。
#CPI #インフレ
#まだ下げ相場は続きますが、底を打つタイミングも考え始めています
#それはつまりFRBが金融引き締めを止めて緩和に切り替えるタイミングでもあるのですが
#それまでに十分下げ切っていないと(←これ重要)、少しシナリオの修正が必要になるかも知れません
#知らんけど