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中野司
2021年10月09日
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【相場観】ゆでガエルの刑 まだ楽観は早い? 10月8日のアメリカの非農業部門雇用者数が予想50万人のところ19.5万人と大きなミスをしたが、失業率は予想5.2%から4.8%となった。 これに対する、NYの株式市場は、方向感を失い。先行きが不透明な動きを見せ、一方債券市場は、この発表によるテーパリングの開始は揺るがないと一貫して利回りが上昇(価格が下落)に転じた。 ここで、興味深いのはVIXが下落しているということである。 これは何を意味しているかというと、このようなアメリカの発表において、株式市場はかなり楽観的であるということである。 その原因は、当面の問題の先送りにある。 アメリカの債務上限問題は12月に先送りされている。 中国の恒大集団の問題も、子会社の売却が成立すると問題が来年の3月まで先延ばしになる。 11月のFOMCでテーパリングの先延ばしが決まれば、テーパリングも少なくとも3か月は伸びる。 そうなると残る問題は、中国のエネルギー問題とインフレの問題と材料のボトルネックぐらいか。 中国のエネルギー問題は、ベトナムのコロナ回復を機に主要生産をベトナムに移すだけで世界の影響は少ない。 (たぶん放置ですね) インフレの問題は、利上げによる金融引き締めしかないが、景気に大きな影響があるので当面解決の見込みがない。ボトルネックが解消すればインフレが正当化されるからそれまで様子見(棚上げ) 材料のボトルネックは、アメリカの港への荷下ろしが、終わるように政治が決めれば実はあっさり解決しそうだがアメリカの議会は、債務上限問題のプロレスごっこ中。12月上旬に先延ばし。 あれ?10月に決まることって無いのではないか? いろいろな、イベントが控えていると思ったら全てのイベント延期を食らって放置プレイの株式市場の参加者は方向性を失ったのではないか思う。 債券市場は、結局は無風状態ということは、これまでの方針に変更がないということをあらかじめ決め打ちして債権の売却を進めている。 だから、セリングクライマックスも来ないし、不安材料は放置されたままなので、緩やかな下落が続く。 ひょっとしたら、セリングクライマックスのこない調整(ゆでガエルの刑)の可能性もあるので投資家は気にする必要性があると考える。 投資は自己責任でお願いします。 なお自分は特定の投資商品を推奨していません。 #投資 #相場観 #債券 #米国株 #アメリカ株
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